新聞が届くまで|かなしんオフセットは、駅のない町・綾瀬にある新聞印刷工場です。

株式会社かなしんオフセット
神奈川県綾瀬市深谷上8-2-29 0467-70-0001

新聞が家庭に届くまで

工場から約20km離れた横浜の神奈川新聞社本社から、オンラインで紙面データが送られてきます。取材し編集された紙面は高速通信回線で紙面受信システムに入り、自動的にCTPで製版されます。政局の動き・事件事故・プロ野球などを収容する1面・社会面・スポーツ面などは、遅い締め切り時間が設定され、最新のニュースが入ります。

一方、工場では深夜の印刷に備え、夕方から準備開始。製作会議が開かれ、日々変わる「紙面建て」 「カラー面位置」などを確認。3階建ての高さ(約13メートル)がある輪転機に紙を張り、印刷機の点検も入念に行います。決められた短時間に大量部数を印刷するため、どんな小さなミスも許されないからです。

降版時間が迫ると、本社も工場も緊張が走ります。1分1秒を争う“戦い”の開始です。最後の1ページを送信した本社からは緊張が解かれ、受信した工場では管制室→印刷オペレーター→発送作業者へと緊張が引き継がれていきます。

巨大な輪転機がうなりを上げると、ベルトコンベア上には新聞梱包が次々と載り、発送ゲートに吐き出されていきます。トラック荷台に梱包が積み上がり、荷が揃うとアッという間に工場ゲートから出発。販売店目指して、深夜の街へと消えていきます。

販売店に到着した新聞は、待ち受けていた配達員の手で手際よくバイク・自転車へ。そして、皆さんの家へと向かっていくのです。
  • CTP

    CTP
    横浜の新聞社とオンラインでつながっています。
    編集された紙面データは、高速通信回線を通って受信システムへ。
    管制室では受信した紙面データによって自動的にCTPで製版されます。
    1個面のカラーには、藍・紅・黄と墨の4枚が送られてきます。
  • 紙庫

    紙庫
    新聞用紙はトイレットペーパーの“お化け”のようです。
    「巻取」と言い、大きいサイズは約1トンの重さがあり、長さは約15km。
    時速49キロのスピードで印刷されていきます。
  • 輪転機

    輪転機
    最新鋭高速輪転機が稼働する深夜は、圧巻壮観のひと言。
    カラー印刷は、墨→藍→紅→黄の順にインキを重ね再現します。
  • ペースター装置

    ペースター装置
    輪転機を止めず高速で新聞用紙をつなぐマシンです。1台に3本の巻取を装着。
    終りが近づくと次の巻取がウォーミングアップ。同じ速度で瞬時につなぎます。
    1秒の時間も無駄にしないための高度な技術です。
  • キャリアー

    キャリアー
    印刷された新聞はキャリアーという装置によって搬送されます。
    1部ずつグリップに挟まれ、天井方向に上昇したあと発送部門へ運ばれます。
    そのさまはまるで、竜が天に昇っていくかのように見えます。
    輪転機が一斉に稼働する深夜は、壮観そのものです。
  • ベルトコンベア

    カウンタースタッカー
    新聞搬送キャリアで発送部門へ運ばれた新聞は、コンピューター制御のカウンタースタッカーで部数をカウントし梱包されます。
    1梱包ごとに宛名が載り、ビニール包装されベルトコンベアへ。
    バーコード処理で配送先のゲートに正確に流れていきます。
  • トラックヤード

    ベルトコンベア
    ベルト上に載った新聞梱包は、2階から1階のトラックヤードへと流れていきます。
    待ち受ける輸送業者は、手早く梱包をトラックへ積み込みます。
    そして、満載になると直ちに出発し、販売店へと深夜の街をひた走ります。

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